人工的建造物と地鎮祭というもの

土地に家を建てる時、特に初めてその土地に建物を建てる時
地鎮祭を執り行うのが当たり前。

 

これは、土地の荒ぶる神に鎮まってもらい
建物に災いが降りかからないようにという想いがある。

 

何気にやっているが、日本人は
やっぱり見えないこのような世界と切っても切れない関係にある。

 

ここまで近代化が進みハイテク現代社会の代名詞となっている日本だが
外国人が惹かれる部分がある。

それが、ハイテク文化と裏腹に
未だに古き良き時代の名残を生活に残している点である。

 

もちろんハイテクと祖霊崇拝的な世界は同時に共存できているわけではなく
昔ながらのものは単なるファッションとして
単なるイベント化したおかげで生き残ったと言える。

 

本来持っていた呪術的な力を骨抜きにできたからこそ
そのスキマをハイテク技術で埋めることができたといえる。

 

同じく、土地の荒ぶる神を抑えることができたからこそ
高層ビルが何事もなく立ち上がる。

 

高い建物が建つ土地にはすでに土地の力は存在し得ない。

 

京都にも大きな力はないと言われている。
抜け殻のようになった土地に
パワースポットを求めて向かう女子たちがいる。

 

願ってはいけない。

求めてはいけない。

それはそのままあなたがもらってしまうからだ。
他人のものまで受け取ってしまうので逆に危険だろう。

 

 

土地を鎮めることで我々人間は建物を建てる。

 

鎮まらなければ、上家は崩れ去るだろう。

そして、地の神も消えたわけではない。
彼らも力を盛り返す時期に来ているように思えてならない。

あまり大事にならなければいいが。
土地の力を侮ってはならないだろう。

 

現代人は技術でなんとでもなると思っているだろうが
その慢心こそが危険である。

 

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