
平和な平成という時代が終わった。
この30年間で驚くほど日常の生活は便利になった。
コンピューターの恩恵にあずかるこの現代。
しかしながら相対的に我々は失っているものもまた大きい。
建築が単なる箱になって久しい。
いったいどれだけの空間が消費され
無残に、そして無念な形として扱われているだろう。
それは建築物のみならず周辺環境への無礼な振る舞いも然り。
長崎の人たちが長崎の土地をないがしろにし過ぎている。
どんなに世界遺産が増えようが
それらは過去の遺物に過ぎない。
長崎に今ここで生きる人たちは
自らの暮らしの中から文化を生み出さなければならない。
それは食のみならず
建築も含めた土地の魅力であり
何より人の魅力がいる。
多くの人々が長崎にリスペクトしている。
世界中広しといえど、
平和を声高らかに叫ぶこともできる
数少ない土地でもある。
日本は平和を享受してきたが
世界中では今もこの瞬間にも
無益な争い、我のぶつかり合いで
犠牲者がで続けている。
長崎に念う
この土地から令和に
世界中の幸せを願って。

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