光の本来的な意味を停電で。

普段は何気なく明るく照らされている暮らしが
台風によって停電を味わう。

不思議な力を感じる。

即席で、
その辺にあったガラスやアクリルのものを
積み重ねて非常用のLEDライトを上から当ててみた。

反射してくれるおかげでここの周りだけ妙に明るく
そして周辺は闇となる。

普段の生活ではあまり「闇」を感じることが少なくなった。

たとえ間接照明やスポット照明をつかったとしても
なんというか安全な、毒のない明るさというか。

そんな暮らしに慣れてしまった現代日本人には
停電はちょうど良い。

光の神々しさに見惚れながら
子供たちとしばし歓喜する。

光の意味

それは決して物質的なものではない。

物理学的な数式であらわしたものが全てではなく
割り切れないものを潜ませている。

その不純物が混じったようななんとも得難い魅力を
この暗闇と光の広がりの中で味あわせていただいた。

結局はそこに全てが内包されているのだろう。

だから魅力的で仕方がない。

その光のもつ奥行きに見惚れつつ